皆で助け合って「チーム・親」に
――前回、お子さんが欲しかったというお話も聞きましたが、今もその気持ちは変わってないですか。
きのコ 35歳ぐらいまでは、「女として生まれたからには子どもを生まなければいけない」という気持ちが強かったんですけど、今はだいぶほぐれてきて、「生まずに終わる人生もありかな」と思ってます。姪っ子ができて、その子をかわいいと思えたことも大きいです。
――自分が生んだ子でなくても愛情を持って接することができると。
きのコ もともと子どもが苦手だったのですが、姪っ子のおかげで「自分が産んだ子以外は育てられないだろう」という考えがただの思いこみだったのかも、と思えました。
最近、パートナーのAちゃんに子どもを持つことを相談したら、「実は私もきのコと子育てしたいと思ってた」と言ってくれて。なので、Aちゃんが妊活をして子どもを生むか、または里子を迎えるか考えたいと思ってるんです。
――Aちゃんとの間にお子さんを持つことになった場合、もう1人のパートナーであるMさんも一緒に子育てをする?
きのコ そうですね。MくんとAちゃんと、Aちゃんの恋人、つまり私のメタモアさんとみんなで一緒に暮らして子育てしたらどうかな?と考えてるんです。それこそ、ファミリーホームを作ってもいいよね、なんて話もしてます。
――核家族の逆を行く、新たな家族のかたちですね。
きのコ 周りの離婚した人はワンオペで苦しんでるし、孤独な育児に追い詰められる人も少なくない。だから、やっぱり恋愛がどうっていうより、家族とか、子育ての共同体としての方がポリアモリーは価値を発揮するのかなと本気で思ってて。
皆で助け合って「チーム・親」になればいい。なんなら参観日に「親5人で来ちゃったよ~」も悪くないかなって思ってるんです(笑)。
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