3月9日、パルコ劇場開場50周年記念シリーズの舞台「桜の園」に原田美枝子(64)が主演することが発表された。原田は「普通の生活が一変した、現在のロシアとウクライナの状況も重なり、今を生きる私たちにも通じる『桜の園』にしたい」とコメントした。

 原田は東京・豊島区で印刷工の父のもと、二男一女の末っ子として育った。中2の時に映画のオーディションを受け、落選するも芸能事務所にスカウトされ、1974年、「恋は緑の風の中」で映画デビュー。

「当時15歳でしたが、裸のシーンがあったため、通っていた高校が問題視。高1で夜間高校への転校を余儀なくされた」(映画記者)

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松田優作を「俳優の師匠」として慕い続けている ©文藝春秋

 16歳で出演した「大地の子守歌」では遊郭に売られる少女役、「青春の殺人者」では水谷豊の恋人役でヌードや濡れ場に挑戦。

「常に体当たりの熱演が、増村保造や深作欣二など名監督に愛され、10代でキネマ旬報主演女優賞などの各賞を総ナメにした」(同前)

 80年にはドラマ「新・座頭市」での共演が縁で、勝新太郎撮影のヌード写真集「勝vs美枝子」を出版。

原田美枝子写真集「勝vs美枝子」 撮影:勝新太郎(集英社)

「21歳の肉感的なボディを映画のワンシーンのように撮影。原田は勝を『神様にとっても近い人』と敬愛していた」(芸能記者)

 だが、20代では役者として壁に直面したという。