役者としての自信を取り戻した黒澤作品
「全身全霊で演じているのに『みんな私の体だけを観る』と周囲に反発し、殻に閉じこもっていたとか。すると83年、映画『もどり川』で共演した萩原健一に『お前の芝居はなんだ! もう二度と仕事しない』と罵倒され、俳優をやめようと思ったそうです」(同前)
85年、「これに賭けてダメならやめよう」と、黒澤明監督の映画「乱」のオーディションを受け、復讐に燃える“悪女役”に抜擢。
「映画は米アカデミー賞にノミネートされ、黒澤監督は『映画が盛り上がったのは原田君のおかげ』と感謝。役者としての自信を取り戻した」(前出・映画記者)
私生活では87年、歌手で俳優の石橋凌と結婚。一男二女の母になったが、2001年、石橋に米国人女性との“7年越し不倫”がフライデーで報じられた。
「5歳になる隠し子の存在も判明し、原田の心に傷を残した。だが離婚は選ばず、原田は夫婦関係について『いまはお互いに領海侵犯しないようにしてますね』と語っている」(芸能デスク)
その後、次女の石橋静河はNHK大河「鎌倉殿の13人」に出演するなど女優として成長し、原田も朝ドラ「ちむどんどん」で好演。「山あり谷ありの人生で、ほとんどのことを経験した」と語っている原田だが、母娘共演にも期待したい。