「しっかり体調を戻してから、自分のできることをやっていきたい。それが表現の世界なのか、また全く違う世界なのかは、いま現在はわからない」
俳優・坂口憲二(47)がこう言い残して芸能活動の無期限休止を発表したのは2018年3月31日。野性味あふれる二枚目の役者として人気の絶頂にあった時期の突然の発表だった。
ドラマ『風間公親-教場0-』で5年振りに芸能界へ復帰
原因は身体の不調にあった。2014年春ころから関節の痛みを訴えていた坂口は、仕事の合間を縫っていくつか病院に通い治療を行っていた。翌年には国指定の難病「特発性大腿骨頭壊死症」と診断され、ついに手術まで受けることになる。
難病だけに完治は難しい。CMやナレーションなど身体的に負担の少ない仕事をこなしつつ、通院やリハビリに励んでいたが、過酷で知られるテレビドラマの撮影ができるほどには体調は回復せず、最終的に活動休止の発表に至る。
それから丸5年、坂口憲二が芸能界に帰ってくる。今年4月から放送される木村拓哉主演の月9ドラマ『風間公親-教場0-』に出演が決定、目下撮影中だという。
「坂口さんのテレビドラマ出演は、2013年10月の単発の2時間ドラマが最後。4月の復帰となれば、実に9年半ぶりの出演になります。芸能活動休止期間中も、SNSなどでたびたび近影を公開してきましたが、最盛期と変わらぬ男前ぶりに興奮するファンは今もたくさんいます」(スポーツ紙芸能記者)
バリスタの成澤敬介氏からコーヒーについて学ぶ
俳優業を休んでいる間、坂口が熱を上げていたのはコーヒーだ。関節の不調を訴え始めた2014年、坂口は米オレゴン州ポートランドを訪ね、現地のコーヒー文化に触れたという。思うに任せない芸能活動以外のキャリアも考えていた坂口は、もともと大のコーヒー好き。訪米は転機になり、仕事として本格的にコーヒーに関わることを選ぶ。
その後、坂口はコーヒーの師匠ともいうべきバリスタの成澤敬介氏と出会う。彼のもと一からコーヒーについて学んだという。セミナーなどに通いつつ知識を深め、初めは身内やサーファー仲間などにコーヒーを振舞うところから徐々にキャリアを積んでいった。
2018年夏、趣味のサーフィンでよく訪れていた千葉県九十九里町に焙煎所を設ける。翌年5月には成澤氏とともに「The Rising Sun Coffe」を都内にオープン。