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 以下は全て、実際に近藤氏に対してツイート・コメントされた文言だ。

「彼女が日本語を話すことで、妖精のような繊細さと魅力が増す」

「彼女は確かに可愛いピクシーだ。私は断捨離に熱心だけど、ティンカーベルが靴下のたたみ方を教えてくるのには抵抗がある」

「近藤の身長は140cmで、まるで小さな人形のようだ。」

(出典:As Marie Kondo gets her own Netflix show, can she help me tidy up?/「inews」2018年12月31日/筆者:ジル・プリングル)

 一見「褒めている」ように見えるかもしれないが、ビジネスに成功している一人の大人に対して「妖精のよう」「可愛いピクシー」「小さな人形」と形容するのは幼稚化であり、オリエンタリズムであり、人種差別だ。

「日本スゴイ」と歓喜する前に…

 近藤氏の発言にアメリカで極端な反発が起きるもう一つの理由は「アメリカ社会の根本にある過剰消費(いらないものも買って貯めること)ベースの資本主義に、こんまりメソッドは間接的に疑義を唱えたから」とも考えられる。それに付随して、これまで説明したように「自分がアジア人女に見下されている」と白人たちが感じたことで、攻撃が強まったのだろう。

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©文藝春秋

 近藤氏のアメリカでの活躍は、たくましいし輝かしい。しかしアメリカで活躍する日本人が「極東の不思議な価値観・人物」として白人中心社会で消費され、ことあるごとに批判される可能性は今後も否定できない。

「日本スゴイと受け入れられている」と手放しに歓喜する前に、このような差別的な社会背景や文化的背景が未だアメリカ社会に存在する、というのもまた事実である。

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※ 「アジア人女性たちは"最も小さな膣"を持っている」アジア人女性に対してよくかけられる、ジェラシーとミソジニーとレイシズムが入り混じった言葉。