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ーーちょっとした飢餓状態に。 

菅原 そうですね。脳みそが「食べたい」と言ってくれないとダメなんだなと。それで「そういえば、大食いの大会に来ている人たちって、みんなガリガリに痩せてたな」と、やっと気づいたわけですよ。 

とにかく食べる量をきちんと「量る」

ーー胃の拡張のやり方は、もう少し後から悟ったのですか。 

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菅原 その時は、まだ胃袋を大きくすることよりも食べる量を気にしていて。食べた量を量っては、「これで何キロ食べた」とか。白米、ご飯は計算しやすいですね。1合だと、だいたい330グラム。お茶碗に軽く山ができるくらいに盛ったのが2杯で1合だから。 

 でも、当時は4合の炊飯器でご飯を炊いていたんだけど、なぜか「この炊飯器一杯で、ご飯10キロだ」と思い込んで食べてたの。量らないで、イメージだけでやってた。

 後で人に話すと「なんでよ?」って言われるんだけど、大食いの素人ってそんな感じなんですよ。量らずに「これ何キロぐらいだな」って勝手に思ってる。自分はいくらでも食べられるとか、バイキングに行けば何時間でもいられるとか自慢する人がいるんだけど、それはちゃんと量って食べてないから。 

 自分も初期の頃は勘違いというか(笑)。やっぱり、ちゃんと量ってみようと思って。 

 

ーー数字は大事。 

菅原 大事ですね、数字。もともと数字好きなので、そういうのはまったく苦にならないんですよ。それでいて、おかずやご飯を毎回量るのほんと面倒くさいので。だから、おかずはなんでもいいから、ご飯を何合食べれるか。それを伸ばすという方向にしようと。楽だから。

 で、そうやって16合までいったら、秋の男女混合戦(「元祖!大食い王決定戦 爆食頂上決戦~バリ島編〈2007年9月30日放送〉」)の予選がやってきて。そこで負けたけど、敗者復活戦で生き返って混合戦に出たんです。 

大会で食べるものは「先に聞きたくない」

ーー大会開催の連絡が来た際、さすがに食べるものまでは教えてくれないですよね。 

菅原 教えられても意味ないじゃないですかって、私はいつも言うんだけど。だって、仮に「カレー出るよ」と教えられても、どんなカレーかわからないですし、準備するつもりでカレーばっかり食べてたら飽きるし。むしろ、聞きたくない(笑)。なんかその、変なこと聞いちゃったって気になると思うんですよ。