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ボカロP時代の“過酷な下積み”

 YOASOBI結成前、Ayaseはロックバンドでの活動を経てボカロPとして活動していた。その下積み時代が過酷だったことも有名な話だ。

「AyaseさんはYOASOBIでブレイクするまで、かなり苦労していたと言います。ボカロP時代は収益もゼロに近く、バイトをしないと生きていけない状況で、住む家もなく妹の家に住みこんでいたそうです。YOASOBIのブレイクが彼の人生を大きく変えたんです」(同前)

3月10日、サポートメンバーと共にスタジオを出るYOASOBIの2人。一行はこの後、品川駅に向かった
©文藝春秋 撮影/上田康太郎

 彼らをスターダムにのし上げた楽曲は、前述した「夜に駆ける」だろう。この楽曲は彼らの1作目だったが、Billboard JAPANが発表した2020年の年間ランキングで総合楽曲チャート「Billboard JAPAN Hot 100」の首位を獲得。YouTubeでは現在2.6億回再生されている。

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3月10日、YOASOBIの2人はサポートメンバーと共に品川駅に降り立った ©文藝春秋 撮影/杉渕那音 

相手女性は人気アニメーション作家の藍にいな

 実は、そのMVのイラストを手掛けた人物こそ冒頭でAyaseと共に帰宅した女性であるアニメーション作家の藍にいな(26)なのだ。

2月23日昼過ぎ、Ayaseの自宅マンションから1人で出掛ける藍にいな ©文藝春秋 撮影/上田康太郎

「『夜に駆ける』のイラスト・アニメーションの制作をAyaseさん本人が藍にいなさんに直接依頼したそうです。そこから彼女もYOASOBIクルーと呼ばれるようになりました。YOASOBIの楽曲『群青』のジャケットイラストも担当しています。それ以外にも米津玄師やHey! Say! JUMPなどのミュージックビデオのアニメーションも制作している将来有望なクリエイターです」(レコード会社関係者)

 元々は仕事仲間として関わっていた2人は、どのように関係を深めていったのだろうか。2人を知る人物が口を開く。