「僕は世界一になりたいんです」吉田正尚の熱き情熱
「なぜ、室伏広治さんのところに弟子入りするんですか??」
若かりし頃の吉田正尚選手が自主トレに行く際にふと聞いたことがありました。
「僕は世界一になりたいんです。日本代表のユニフォームを着て世界の頂点を目指したいんです。だから世界を知る、日本を代表する、日本のスポーツ界を背負ってきた室伏さんにすべてを聞いて、学びたい。だから室伏さんに手紙を書いて、お会いしに行きました」
想いは通じる。願いは叶う。まだ有名でない野球選手が世界トップクラスの陸上選手に弟子入りする。なりふり構わない。すべては世界に出ていくための吉田選手の熱き情熱が自らを奮い立たせていました。
プロボクサーのように体重と向き合っていたダルビッシュ
「体重は今どれくらいですか?」
日本でプレーしている時にダルビッシュ有投手に伺うと、当時の体重を教えてくれました。なぜ、この体重にしているか、どの体重がベスト、なぜ体重をつねづね測っているのか……まるでプロボクサーと話しているかのように体重と向き合っていました。
少しでも高いパフォーマンスを出す為、長く野球を続ける為、ファンに観てもらう為、未来の為に今を大切にしてる最高峰の投手の姿がありました。
大谷翔平がグラウンドでプレーできなかった間の努力
大谷翔平選手にとってトミー・ジョン手術を行い、グラウンドでプレーできない日々は辛かったに違いない。私どもでは推し量れない苦しみや不安があったに違いない。グラウンドに姿を見せていない間、アメリカに栄養士の方を呼び、栄養を学び、お母様にも手伝ってもらっていたという。
世界最高の身体を作り上げる為に。今できることは何かを考え、切り詰め、最高のパフォーマンスを出すために外に出られない日々を過ごしていたという。この努力によって世界で唯一の二刀流選手となり、世界の野球選手が憧れる選手となっているのだと確信する。
日本の野球を誇りに思う
全てが日本の野球の素晴らしさに繋がっていると思う。物凄い境地で生きている、生きてきた。物凄い感情の中で過ごしている、過ごしてきた。想像を絶する努力をしてきている、努力をしてきた……だから観る者の心を打つ。「野球」って素晴らしい、「日本」のプロ野球は素晴らしい。だから伝えたいと思う。この仕事を、伝える仕事を続けさせてもらいたいと思う。
世界一になる。世界一になるんだと信じ、疑わず闘い続けたWBC戦士たち。「僕が打てばムネ(村上)は必ず打つと思っていた」と準決勝メキシコ戦サヨナラ勝ちの後に言っていた大谷選手。信じて疑わない、それだけのことをやってきている。
日本の野球は、選手は、世界唯一だと誇りに思う。だから、これからも信じましょう。疑うことなく。日本の野球を愛しましょう。
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