1ページ目から読む
2/2ページ目

 一方で、あまりの人込みにほとんど選手が見えなかったファンもいた。県内に住んでいるという女性が嬉しさと悲しさ半々の様子で言う。

大城のやんちゃぶりが魅力だという Ⓒ文藝春秋

「今日は仕事が休みなので来ました。選手たちの顔は見られませんでしたけど、写真は撮れたし、背中だけですけど直接見ることができたし、まあいいかなあ……(笑)。普段は巨人を応援していて、代表選手のなかでは大城卓三選手を応援していました。アンチも多い選手なんですけど、それにもめげずに頑張って結果を出しているところが応援したくなっちゃうんです」

機内の気温のせいか、ファンの熱気のせいか、佐々木は汗をぬぐう仕草 Ⓒ文藝春秋

 集まったファンの中で、ひときわ日本愛をあふれさせている男性2人組に遭遇した。ともにアメリカで日本代表を応援していたという。メガネをかけた男性は現地での興奮が忘れられない様子で、マスコミの取材にも自信が撮影した写真を誇らしげに見せていた。

ADVERTISEMENT

選手の頑張りに感動した人々

「選手たちの帰国の瞬間は見られなかったのですが、現地でたくさん見たんで十分です。選手全員を応援してましたけど、強いて言うなら源田選手でしょうか。1次ラウンドでけがをしてしまったときは心配でたまりませんでしたが、包帯を巻いて痛みをこらえて出場している姿を見て感動してしまいました」

日本中にたくさんいたであろう、有休取っての現地観戦組 Ⓒ文藝春秋

 頬に国旗のシールを貼った男性は、予選から決勝まですべての試合を見届けたという。

「現地では準決勝2試合と決勝の3試合を応援しました。このために仕事は有休をとっています。個人的なハイライトは準決勝の村上選手のタイムリーヒットです。これまでなかなか調子が上がらなかった村上選手がチームの逆転勝利に貢献するなんて、興奮のあまり我を忘れて叫びまくりました。現地の日本人ファンも大盛り上がりでもうもみくちゃでした」

選手たちにも伝わっていた日本中の熱狂

 帰国した選手たちはそのまま予定されている記者会見の会場へと向かった。会見の席上、栗山監督は「日本中が盛り上がってるのが僕たちにも伝わってきた」と言った。

優勝トロフィーにダルビッシュも神妙な表情(Twitterより)

 選手でなくても伝わってました。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。