WBCを制し、世界最強の野球チームとなった日本代表の侍JAPAN。優勝の余韻もそこそこに、あっという間の帰国の途についた。

 大谷翔平やヌートバーといったMLB所属のスター選手は帰国しないにもかかわらず、成田空港には選手たちを一目見ようと大勢のファンが詰めかけた。日本中に熱狂をもたらした侍ジャパン。彼らを出迎えたファンたちの熱い思いをお届けする。

ついに侍JAPAN、凱旋!

 15時過ぎ、侍ジャパンが搭乗している便が空港に到着したというアナウンスが流れると、群衆のなかから自然に拍手が湧き起こった。数人のファンが口笛を吹き、気が早いファンはスマホを高く掲げて選手が姿を現すのを今か今かと待ち受けていた。

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先頭を切って現れたのは、栗山監督 Ⓒ文藝春秋

 選手が到着ゲートから姿を現したのはそれから1時間ほど経った16時。集まったファンからは「ありがとう!」「おめでとう!」と歓声がとんだ。大会で大活躍をした村上宗隆と佐々木朗希の姿が見えた際は、ひときわ大きな歓声が上がった。

フライトレーダーで追ってました(笑)

 ちょうどゲートの出口付近で帰国してきた侍ジャパンを見ていた18歳の男性二人組は、興奮冷めやらぬ様子で取材に応えた。

選手の乗った飛行機の航路まで知りたいという熱すぎる情熱 Ⓒ文藝春秋

「春から大学生なので、今は春休みです。実はさっきまでバイトしていたんですが、適当な理由を付けて早く切り上げてきちゃいました。この近くに住んでいるので、昨夜からフライトレーダー(航空機追跡アプリ)で選手団の飛行機をずっと追ってました。羽田だったら行けなかったと思うので、成田でホントにラッキーです」

村上はお土産らしき袋を携えて凱旋 Ⓒ文藝春秋

「僕らは佐々木選手と村上選手を応援していました。佐々木選手はロッテの試合でよく見るのですが、村上選手は初めて生で見ました。なんというか、かっこいいですね……。男らしいというか、オーラがあるというか。選手が出て来た時、歓声が上がったと思うんですが、僕もその“沸いてた”一人です」