「その瞬間に僕はウッ! ってなってジャニーさんをドンと撥ねのけて……。そうしたら、ツンとした感じで部屋を出て行きました」
そう声を振り絞るのは、当時12歳だった元ジャニーズJr.の男性である。
イギリスで3月7日に放送された英公共放送「BBC Two」のドキュメンタリー番組『Predator:The Secret Scandal of J‐Pop(J‐POPの捕食者 秘められたスキャンダル)』が取り上げて話題となっている、ジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏(故人)によるジャニーズJr.への性加害問題。日本でも3月18、19日に放送され、反響が大きかったため、アマゾンプライムビデオでの配信も始まった。
そして今回、小誌の取材に対し、現在30代後半の男性がジャニー氏から受けた被害を語った。
足をマッサージしていた手がだんだん上がってきて…
男性は1990年代後半にオーディションを経て、ジャニーズJr.として活動していた。彼がジャニー氏に襲われたのは、ジュニアになって1年も経たない12歳の頃。六本木にあった、“合宿所”と呼ばれるジャニー氏の自宅マンションには、すでに何度か泊まっていた。
「その日も他のジュニアたちと泊まっていたんですが、他の子は別の部屋にいた。僕だけ一人で寝ていたら、ジャニーさんが入ってきたのです」
するとジャニー氏は、「ユー、マッサージしてあげるよ」と言って、彼の足から触り始めたのだという。
「だんだん、手が上がってきて、性器のほうを触られました。そんなの怖いじゃないですか、中学1年生で。ズボンとパンツも下げられて直接触られて。そしてブチューとキスされたんです。それまで女の子とキスしたことなかったんです。舌も入ってきて歯に当たってて、どうしたらいいんだと……」(同前)
そして、冒頭の証言のように、ジャニー氏を跳ねのけたのだった。