これでBBCの放送以降、小誌に被害を告白してくれた元ジュニアの数は、合計6人にのぼる。
元ジュニアの証言によれば、ジャニー氏の性加害は、少年たちの性器を触る、オーラルセックスを行う、強引にキスするなど多岐にわたる。
ジャニー氏の少年への性加害を巡っては、ジャニー氏とジャニーズ事務所が1999年にキャンペーン報道を行っていた小社・文藝春秋を名誉毀損で提訴した裁判の高裁判決で認定され、2004年に確定している。ただ当時、ジャニー氏が刑事罰を受けることはなかった。
フロリダ州なら最高刑は15年の懲役
海外に目を向けるとどうか。例えば映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインは性暴力事件で、合計禁錮39年の判決を受けている。
フロリダ在住の性虐待専門の弁護士のボズ・チビジアン氏が語る。
「12歳以上18歳未満の被害者にオーラルセックスを行った場合、フロリダ州では第2級重罪である『わいせつまたは淫らな行為』で有罪となります。最高刑は15年の懲役です」
すでにこの世を去った人物を刑事罰に問うことはできないが、重い罪であることは間違いない。
ジャニーズ事務所に、男性の証言について事実確認を求めたが、締め切りまでに回答は無かった。
このほか、3月29日（水）12時配信の「週刊文春 電子版」および3月30日（木）発売の「週刊文春」では、男性が見た風呂場でお尻から血が出ていた元ジュニア、合宿所の引き出しにローションなどが入っていたこと、6人の被害者の証言で分かったジャニー氏の性加害の実態などについて詳報している。
また「週刊文春」では引き続きジャニーズ事務所と性加害の問題について取材を進めています。情報をお持ちの方はぜひ「文春リークス」まで、お寄せください。
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