二階俊博 自民党幹事長
「茂木の線香? そんなの問題あるに決まってるだろ」
『週刊新潮』2月15日号
茂木敏充経済再生相の秘書が、有権者に線香や手帖を配っていた問題がヒートアップしつつある中、「週刊新潮」によれば、“オモテに出てはいけないおじさん”こと二階俊博幹事長がオフレコでぶっ放したという。やっぱり問題あるんじゃん!
政治資金問題に詳しい上脇博之神戸学院大教授は「選挙区内の有権者に、線香を配る行為は、本人であれ、秘書が本人の名義で行った場合であれ、公選法199条の2が禁じる違法な寄附になります」と説明する。現在、防衛相を務める小野寺五典氏は1997年、選挙区内の有権者へ線香セットを配布したことが公選法違反として書類送検され、衆院議員を辞職、有罪判決を受けて公民権が3年間停止された。小野寺氏は周囲に「君らは(線香を配るのは)やめろよ!」と言っていたのだという。
そんな中、希望の党の玉木雄一郎代表が「慶弔費を政党支部の活動として支出していた」と報道され、茂木氏は胸をなでおろしているのだとか。社民党の吉田忠智党首は茂木氏について「議員辞任に値する」と批判する一方、玉木氏についても「茂木氏と類似の事例であれば(党の対応は)同じだ」と語った(産経ニュース 2月8日)。
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足立康史 日本維新の会・衆院議員
「石破茂元地方創生大臣はね、自民党の顔してますけど、野党とぐるかもしれません」
産経ニュース 2月5日
「朝日新聞、死ね」「(自民党の石破茂元幹事長、立憲民主党の福山幹事長と希望の党の玉木代表は)犯罪者だと思っている」などと次々と放言。「犯罪者」発言を厳重注意され、「陳謝して撤回したい」と述べた日本維新の会の足立康史氏が、また国会で不規則発言を行って処分された。
朝日新聞、死ね。
— 足立康史 (@adachiyasushi) 2017年11月11日
(社説)「加計」開学へ これで落着とはならぬ:朝日新聞デジタル https://t.co/i6OE4aIagV
5日の衆院予算委員会では、希望の党代表の玉木雄一郎氏、無所属の会の江田憲司氏、立憲民主党の山尾志桜里氏らを続けざまに非難。立憲民主党の辻元清美国対委員長が森友学園問題に「関係している」と述べ、自民党の石破茂元幹事長については「加計学園問題の本丸」「自民党の顔をしているが、野党とグルかもしれない」などと放言した(産経ニュース 2月6日)。
6日、維新は足立氏の発言に問題があったとして、党国会議員団幹事長代理の役職を解くとともに、当面、国会で発言の機会を与えないことを決定した。維新の馬場伸幸幹事長は「誹謗中傷に近い発言が多々あった。度重なるところがあり、容認できない」と説明している(時事ドットコムニュース 2月6日)。また、辻元氏に関しては「事実関係を調べたが、事実ではないと裏取りもできている」と誤りを認めた(朝日新聞デジタル 2月6日)。
足立氏はツイッターで「心からお詫びを申し上げたいと存じます。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪したが、「全うな国会活動が忌み嫌われるのは、もとより覚悟の上です」とも述べており、特に反省している様子はない(いずれも2月6日)。なお、足立氏は昨秋の衆院選で「連続落選なら比例枠を返上する」「(小選挙区で落ちれば)政界を引退する」と発言していたが、あえなく連続落選。比例復活が決まると前言撤回した。
私は、5年前の初当選以来、国会のありようを「55年体制の亡霊」と批判し続けてきましたが、今、私たちが戦っているフィールドは、かつての55年体制の悪い部分だけを引き継いだような、万年与党と万年野党の馴れ合いの場と化しています。全うな国会活動が忌み嫌われるのは、もとより覚悟の上です。
— 足立康史 (@adachiyasushi) 2018年2月6日