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「演技の仕事も露出ありきで」水泳選手やキャバ嬢の役も…元グラビアアイドル杉本有美(34)が感じた“世間のイメージ”とのギャップ

「演技の仕事も露出ありきで」水泳選手やキャバ嬢の役も…元グラビアアイドル杉本有美(34)が感じた“世間のイメージ”とのギャップ

杉本有美さんインタビュー#2

2023/04/29

genre : エンタメ, 芸能

 2000年代中盤から2010年中盤まで数多くの雑誌で表紙を飾るなどトップグラビアアイドルとして活躍した杉本有美さん(34)。女優としても数多くのドラマ、映画に出演し、2008年放送の「炎神戦隊ゴーオンジャー」の須塔美羽/ゴーオンシルバー役でも知られている。

 過酷だったという戦隊作品の撮影から、レッド役の古原靖久とのケンカ、2016年のグラビア引退、そして結婚について明かした。(全3回の2回目/1回目から読む)

©平松市聖/文藝春秋

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「ゴーオンジャー」は本当にハードだった

ーー2008年には「炎神戦隊ゴーオンジャー」に須塔美羽/ゴーオンシルバー役で出演します。出演はどういった経緯だったんですか?

 実は当時の事務所のスタッフさんにすごい特撮ファンの方がいて「有美ちゃんをオーディションにぜひ出してください」というので、事務所が出したんですよ(笑)。

ーーなるほど。そのスタッフさんが後に同じ事務所の荻野可鈴さんを「非公認戦隊アキバレンジャー」、志田友美さんを「仮面ライダー鎧武」と特撮の仕事につなぐんですね(笑)

 そうです、そうです(笑)。私自身は戦隊ものを見たことがなくて、全然イメージがわかなかったです。

「ゴーオンジャー」は振り返ると若くないとできない仕事で、本当にハードでした。グラビアも並行してやっていたので、休みの日は他の仕事が入ってくる。ただドラマの撮影があると、グラビアはロケに行けないので、ドラマの撮影が終わってから近場で撮ってました。とにかくその頃は寝る時間がなかったですね。

ーー戦隊作品の撮影は朝から深夜まで行われますからね。

 そうなんです。しかも女子の方が朝早いんですよ。男性はメイク時間が短いけど、 女子はメイクに時間が必要なので、イエロー役の逢沢りなちゃんと私は現場に4時半入りでした。夜もてっぺん(0時)を超えるのはしょっちゅうで、また次の日4時半入り。当時はお風呂に入るためだけに家に帰ってました(笑)。

©平松市聖/文藝春秋

 なので移動時間が寝る時間。ロケ地までは大体2時間ぐらいが多いんですが、車に乗るともうみんな速攻で寝て、ロケ地まで爆睡でした。

ーー「ゴーオンジャー」では杉本さん、逢沢さん、敵役のケガレシアを演じた及川奈央さんの3人で「G3プリンセス」としてユニット活動もし、CDデビューもしました。

 アイドルデビューなんて考えてもなかったですけど、小さい頃から歌や踊りが好きだったので、憧れはありましたし、 思いっきりやってました。奈央さんは「もうこんなアイドルみたいな衣装着れない」と最初言ってましたけど、ノリノリでやってました(笑)。3人でイベントができたり、すごくありがたかったです。

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