A子さんはフリーターだが交際相手はフルタイムで働いていたため時間が合わず、その隙間にハマるように浮気相手との関係が4回ほど続いた。会うたびにラブホテルへ入り、性行為に及んでいた。行為時は毎回スマホで撮影をしていたという。
そして2月末、A子さんは交際相手から「お前ちょっと出てこい」と呼び出される。
「彼氏は私に会うなり、『お前浮気してるん? これなんや?』とスマホを見せてきました。画面には、私と浮気相手のセックス動画が流れていました。一瞬で“あの時”の動画だとわかってパニックになって、ごまかそうとして『エロ動画とか見てるのキモッ』と逆ギレしたらお腹を1発、顔を2発殴られました」(A子さん)
A子さんの動画は顔もハッキリ映っており、下半身にバイブを当てていたラブホ女子会の動画も一緒に出回っていたという。
交際相手の男性がA子さんの動画を発見したのはTwitterで通称“選手権”と呼ばれるアカウントがきっかけだった。「3P」「金髪」などのキーワードで動画の流出を促し、数多くの女性を苦しめているアカウントだ。
「最初は浮気相手も殴り返していたんですが、すぐに彼氏が馬乗りになって一方的に…」
「彼氏は私のスマホを取り上げると、浮気相手に電話をかけました。『A子の動画を流出させたのお前だろ』と彼氏が問いただすと浮気相手は『投稿したのは絶対に自分じゃない』と言ったんですが、男友達に送りまくっていたことは認めました。それで彼氏がキレて『裁判かタイマンか、選べ』って謎のことを言いはじめたんです」(A子さん)
午後11時ごろ、多摩川沿いのせせらぎと親子広場で、顔が腫れ上がったA子さんと、作業着姿の交際相手は浮気相手の到着を待っていた。40分後に到着した浮気相手はA子さんの怪我に気づいて心配する様子を見せたが、交際相手は「俺がやった。お前A子のこと好きなんか?」と言い放つ。それに浮気相手が「いや、好きとかではないです。僕も彼女いますんで」と返すと交際相手はさらに激昂し口論になった。
「肉体労働でガタイがいい彼氏と比べて、浮気相手は黒髪マッシュで身体も細いです。喧嘩もしたことなさそうですが、引くに引けなくなったのか『やってやるよ』と言ってタイマンが始まりました。最初は何回か殴り返していたんですが、すぐに彼氏が馬乗りになって一方的に顔を殴り続けていました。最後の方は『勘弁してください』とずっと言っていて、たぶん15分くらいだったと思います。浮気相手は、鼻と口から血が出ていて、片目は開かず左足を引きずっていました。最終的に彼氏が浮気相手のスマホを奪って動画と連絡先を消させて『A子に二度と近づくな』と言っていました」(A子さん)