「ハメ撮り選手権 開幕。」
そんな謎の一言ツイートに、卑猥な動画や画像のリプライが1000件以上もずらっと並ぶ。多くはプロの女優が出演するアダルトビデオだが、妙に生々しい一般人らしき女性の動画も含まれている。近年リベンジポルノが問題になることは増えたが、それをTwitterという「誰でも気軽に見られる場所」で目にするのはやはりぎょっとする。
女子大生のAさん(21)も、元交際相手との性行為の動画が流出したことに悩む1人だ。「裸が晒され、友人にもバレて、今も動画がネットに残り続けているんです」と被害に遭うまでの経緯と“デジタルタトゥー”による苦悩を明かした――。
「『見ながらオナニーしたいから動画撮っていい?』と聞かれ…」
ツイートにある「選手権」というのは、「巨乳」「コスプレ」などのキーワードで関連する動画の投稿を促す“隠語”だ。主催者が提示したキーワードに沿った卑猥な動画や画像が、多数投稿されることになる。
「選手権」を主催するアカウントは確認できるだけで50以上存在するが、最大のものは30万人以上のフォロワーを抱えている。
リプライの中では動画とともに「フル動画あります」「PayPay500円」などとツイートして動画を販売する者も現れる始末。Aさんの動画も「素人」や「ハメ撮り」などの選手権に投稿されて流出したという。
「流出した“ハメ撮り”映像は、大学に入ってすぐの飲み会で会った同級生とのものでした。“モテ男”の彼はずっと別の彼女がいたんですけど、1年くらい体の関係が続いてました。『見ながらオナニーしたいから動画撮っていい?』と聞かれ、彼の一番になりたかった私は承諾してしまったんです。まさかそれが他の人に見られることになるなんて思いもしませんでした」(Aさん)
1年ほど体の関係が続き、男性が彼女と別れたタイミングでAさんは「やっと彼女になれた」と言う。しかし交際は1週間ほどで破綻し、卑猥な動画が流出したのはその直後のことだった。