4月30日から放送されているドラマ「日曜の夜ぐらいは…」(テレビ朝日系)に女優・和久井映見(52)の出演が決まり、往年のファンから喜びの声が上がっている。和久井の役どころは清野菜名演じる主人公の母親役。車椅子で娘と一緒に生活しているが、自分の存在が重荷になっているのではないかと悩んでいる難しい役どころだ。
和久井にとっては2021年の「ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート」以来の連ドラ出演。出演の情報解禁からSNSでは「今でもお美しい」「うれしすぎる」といった声が上がっていた。
高校2年でデビュー、一躍スター女優へ
和久井映見が芸能界へと足を踏み入れたのは高校2年生の時だった。友人と東京ディズニーランドでスカウトされたことがきっかけだった。1991年の映画「息子」「就職戦線異状なし」で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。確かな演技力が評価され、ドラマや映画に引っ張りだこになり、一躍スター女優へと上り詰める。
19歳の時には水着写真集を発売。年齢以上に落ち着いた顔の造作とグラマラスな体形のギャップが評判を呼んだ。代表作といっては失礼だが、日本中が和久井映見の魅力に気づくきっかけになったのはサントリー「モルツ」のCMだろう。風呂上りの体にバスタオルを巻き付け冷蔵庫に走る。扉を開け、中を物色していると、バスタオルが下に落ちる。濡れた髪を拭き拭きひと言「うまいんだな、これがっ」。このコピーはその年の流行語にも選ばれた。
テレビの向こうでは明るく振る舞う和久井だが、育った家庭の事情は複雑だった。
「幼い頃に両親が離婚し、和久井は母親と一緒に暮らすことになりました。その後も母親は2度結婚をしていますが、いずれも和久井が子供の頃に離婚していました。母親は都内で飲食店を経営していて、そこで二人で暮らしていたようです」(スポーツ紙記者)
そのせいか、当時の和久井は引っ込み思案な性格で知られていた。同年代の女優たちのように奔放な私生活が報じられることはほとんどなく、恋愛スキャンダルにも無縁の芸能生活だった。