ゴルフウェアを着た写真を投稿すると、「スタイルが良くて惚れ惚れしちゃう」「とても綺麗です」と、SNSには瞬く間に絶賛のコメントがあふれた。芸能活動を休止して20年近く経つ今も、葉月里緒奈(47)は人の心を掴んで離さない。
10代の前半を海外で過ごした葉月は1993年に「丘の上の向日葵」で女優デビュー。白目がちな目、憂いのある表情……“美少女女優”と呼ばれアイドル的な人気を誇ったが、ティーンエイジャーの頃からどこか妖しい魅力があったとベテラン芸能リポーターは回顧する。
「当時は普通の綺麗なお嬢さんという感じでした。今思い返すと確かに人を惑わすような雰囲気があったかもしれませんが、当時はあんなスキャンダルの当事者になるとは想像もできませんでした」
大スターの家庭を壊した“悪女”に大バッシング
葉月の名前が日本全国にとどろいたのは、今やハリウッドスターとなった真田広之とのスキャンダルだった。2人は映画「写楽」で共演。ロケ先のフィリピンに滞在していた真田のもとを葉月がひそかに訪れ、密会した様子を「週刊女性」が報じたのである。
「当時の真田さんは手塚理美さんとの間に2人の子どもをもうけ、芸能界のおしどり夫婦として知られていました。彼ほどの二枚目俳優なら遊んでいて当然というイメージがありますが、真田さんは至ってまじめな性格で有名。浮気をするようなタイプではなかったので、『まさか真田が』と業界は騒然となりました。あのスキャンダルで夫婦は離婚、真田さんも日本での活動が難しくなってしまいました」(映画関係者)
大スターとアイドル女優の不祥事とあって、この不倫を多くのメディアが連日のように報じた。幸せな家庭を壊した“悪女”として葉月は大バッシングを受けることになる。この時、葉月はまだ19歳だった。
後に“魔性の女”と言われることになる葉月だが、渦中の彼女を取材していた芸能記者はこう振り返る。
「あの年頃の、それも女の子であれば、不倫のような致命的なスキャンダルの当事者になれば普通はうろたえたり逃げだしたりするものですが、彼女は堂々とした態度を崩しませんでした。それどころか殺到した記者連中をキッとにらみつけるような目つきをするんです。『若いのになんだこの子』とぞっとしたのを覚えています」