「親にも小遣い」“売り専”や“汁男優”の過去も
「彼のことは4年ほど前に体験入店で入ってきた時から知っています。真面目で向上心が高く、レギュラーで店に毎日入るようになってからはすぐにランキングに入るトップの常連でした。たまに店で話すこともありましたが、彼は『家族にかなりの額の借金があり返さなければならなくてホストを始めた』『親にも小遣いを渡さなければならない』とこぼしていたのを覚えています。
同僚の話では、実はもともとゲイ専門の風俗の“売り専”で働いていて、辛くなって水商売を始めたようで、AV業界でいわゆる汁男優の仕事をしたこともあったとか。別店舗に在籍していたこともありましたが、新人賞をとるなど実力は高かったと思いますね」
苦労人としての一面もあったという秋葉容疑者。この女性は、秋葉容疑者が在籍していた店舗や、歌舞伎町の別のホストクラブなどで、支払いのできない女性客にホストが暴力をふるったり罵声を浴びせたりする姿を見たこともあるとも話す。それに比べれば、秋葉容疑者の取り立ては「かなり良心的に見えた」と振り返るのだ。
秋葉容疑者の営業スタイル「言葉遣いも丁寧」
「歌舞伎町は『入金日までに何とかしろ!』と迫る激しいホストも多いですが、秋葉容疑者は『ゆっくり返してくれればいい』というスタンスでした。客に酒を無理矢理煽ることもなかったですし……。客に時間を使うタイプで、アフターで夜を共に過ごしても朝解散ではなく、翌日の昼ご飯を一緒に食べるような人でした。
私の知人を店に紹介した時も、『遠方から来てくれるんでアフターに誘ってもいいですか?』と、客同士の人間関係を考えて事前に連絡をくれましたし、“親しき仲にも礼儀あり”と客への言葉遣いも丁寧。肩を持つようですが、『ソープ行かせるから』というのも、『変な人に捕まるよりは紹介するよ』ぐらいの話し方だったんじゃないかなと思います。
積極的に“沈める”というのは、普段の彼からはちょっと想像がつかなくて……」
とはいえ、風俗に“沈む”光景そのものは「歌舞伎町では日常的な風景だ」と女性は話す。他のホストに比べれば優しく、「比較的若くてまともな指名客が多かった」という秋葉容疑者の客たちも、その例外ではなかったらしい。
前出の女性が続ける。