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 国際スケート連盟の規定により二度引退した後は復帰できない。高橋にとっては現役から“完全に”引退することになったが、会見では明るい笑顔を見せたという。

1度目の引退時に見せていた「ファンの人に申し訳ない」

「2人とも終始穏やかですっきりしていました。村元選手は日頃から接して右膝の状態は知っていたため覚悟はあったのでしょう。引退を聞いて『驚きはまったくなかった』と語っています。高橋選手も『自分をほめてあげたい』と笑顔。一度目の引退会見ではフェイドアウトするような形に『ファンの人に申し訳ない』と辛そうだったのとは真逆です。右膝が悪いなかで全日本選手権初優勝など結成後最高のシーズンを過ごしたことは驚きですし、30代でのアイスダンス転向という異例の挑戦をやり切り、二度目の引退は完全燃焼であったのがうかがえました」(同前)

 別のスポーツ紙記者は会見で2人の絆をあらためて感じたと語る。

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「今季の開幕前、高橋選手が練習中にリフトで村元選手を落とし怪我していたことを会見で明かしましたが、それでも村元選手は大会出場を決断、『いい演技ができて大ちゃんとの気持ちも近くなりました』と語りました。笑顔で顔を見合わせながら話す姿に危機を乗り越えた結束が感じられました」

2人揃って引退会見を行った村元哉中と高橋大輔。カメラの前でポーズを決める/写真提供 時事通信

プロになる2人は今後も「かなだい」として

 プロになる2人は今後も「かなだい」として一緒に演技を続けるという。高橋はこう語っている。

「これから新しい世界に行きますけど、またびっくりさせられるようなことができれば」

 日本フィギュアスケート界の歴史を築いてきたパイオニアが、プロの舞台で何を表現するのか。これからも注目を集めそうだ。