10日、東京・大田区の自宅の敷地内で、中学1年生の男子生徒が刺された事件。
傷害の現行犯で逮捕されたのは、住所・職業不詳の山下泰範容疑者(61)です。
警察の調べに対して「わたしがやったことに間違いありません」と話している山下容疑者。なぜこのような凶行に及んだのでしょうか?
「めざまし8」が取材を進めると、見えてきたのは被害者の“父親”との意外な関係でした。
事件前日に異変…容疑者が被害者の自宅を訪ねる?
事件が起きたのは、JR蒲田駅から約400m離れた東京・大田区の閑静な住宅街。目の前には、大きな公園、そして、中学校があります。
近隣住民によると、刺された男子生徒は4人きょうだいの長男で、家族の仲も良好だといいます。
そんな家族に異変が起きたのは、事件の前日、9日の夕方でした。
近隣住民:
(事件前日)夕方6時ぐらいに、旦那さんの声じゃなくて、違う声で「もう俺は店には行かない!」ってどうのこうのと声を聞いたんで。何だったんだろうなと思ったんですけど。
すごく怒っている口調。
さらに、警察に対して男子生徒の父親が「犯人は勤務先のお客さんです、名前もわかります」と話していたといいます。
容疑者は「やっかいな客」高額の買い物を機に態度が急変
男子生徒の父親が勤務する店の客だったという山下容疑者。
毎日のように店を訪れ、トラブルを起こしていたといいます。
「厄介な客である容疑者と、丁寧に向き合う店員である被害生徒の父親という関係性です」
めざまし8の取材に対してそう話すのは、被害者の父親と山下容疑者の両者を知る人物です。
2人の関係性を知る人物:
山下容疑者から「店で100万円以上の買い物をした」と聞きました。
その後から、横柄な態度を取り始めたと感じました。被害生徒の父親は、とにかく真摯に対応しているように見えました。山下容疑者は被害生徒の父親の職場へ、ほぼ毎日会いに来るようになっていました。
高価な買い物をしてから、“常連客”のようになったという山下容疑者。
カスタマーハラスメント、いわゆる“カスハラ”を加速させていったのでしょうか?