1ページ目から読む
2/3ページ目

「いぐちんランド事件」の瞬間、社長から発されたまさかの一言

八木 事態を知った太田光代社長がすぐに「カーボーイ(TBSラジオ『爆笑問題カーボーイ))に行ってこい」と指示を出して、急遽生放送で説明をさせていました。これによって「ネタにしていい」という空気になりましたし、社長の采配はすごかったと思います。井口さんとしては永遠にイジられ続けるから嫌でしょうけどね(笑)。

——「カーボーイに言ってこい」と言われたとき、井口さんは憔悴しきっていたのではないでしょうか。

八木 思い返すと、発覚の前日くらいから様子が変でしたね。ネタ番組の収録を控えていて、ネタ台本か動画を番組に提出しなきゃいけなかったんですが、「いついつまでに提出してくださいね」と伝えても、「ああ……ですよねえ……」みたいな変な反応で。井口さんって、普段は絶対そんな対応しないんですよ。「分かりました!」って感じなんです。だから「どうしたんだろう?」と思ったんですけど、みんながいる前で聞くわけにもいかないし。ちょっと気になりつつも流していたら、翌日にあの事件が発覚して。あー、これかと(笑)。

ADVERTISEMENT

ウエストランドの井口浩之氏 ©文藝春秋/斉藤美和

——八木さんが「いぐちんランド事件」を知ったのも、ラジオ放送がきっかけだったんでしょうか?

八木 そうですね。当時は映画撮影の関係で長野にいて、「松尾アトム前派出所」さんの実家に泊まっていたんです。そうしたら、朝、松尾さんが「八木さん八木さん! すごいニュースを手に入れました! これ聴いてくださいよ!」と。大盛り上がりでした(笑)。

——所属芸人の不祥事ですが、マネージャーとしても「面白い」と捉えていたんですか?

八木 思わず笑っちゃいましたね。

爆笑問題の太田光氏

——深刻に対応を協議したり、「これからどう対応していこう」みたいな感じでもなく?

八木 『爆笑問題カーボーイ』であんなイジられ方をしたなら、もう面白くするしかないですから。なんなら、「いぐちんランド事件をネタに営業しよう!」みたいな感じでしたね。