お笑いタレントの松村邦洋さん(55歳)は大学在学中からものまね番組で注目され、バブル真っ只中の1988年に芸能界デビューした。ものまねレパートリーは150を超える実力派。バラエティ番組だけでなく、ラジオや出版など、多方面で才能を発揮している。
今年で芸能生活35周年を迎える松村さんに、コンスタントに仕事を続ける秘訣を聞くと、「目の前の仕事を一生懸命やっているだけ」とはにかむ。長年、仕事が途切れない彼が大事にしていることとは?(全3回の1回目/#2、#3を読む)
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我慢している時ほど「運のポイント」が貯まる
――90年代、一世を風靡したバラエティ番組『電波少年』では、今や考えられないような無茶振りも当たり前。途中で逃げたくなることはありませんでしたか?
松村 しんどいと思うことはよくありましたよ。でも、「逃げるわけにはいかない」という気持ちの方が強かったですね。僕の父親は「1回辞めると2回辞める。辞める癖がつくと、転々としてしまう。継続が一番大事だ」というのが持論。だから僕も、何事もとにかく続けてみるというスタンスでした。
――しんどくても、続けられるパワーの源は何でしょう。
松村 出世したい、売れたい、もっと稼ぎたい……など、「高さ」にこだわるのもいいけど、「長さ」も最後は高さになるような気がするんです。もちろん苦しい時もあります。でも苦しい時こそ、続けることでつかめるものがある。
僕は「我慢すれば、運のポイントが貯まる」と考えるようにしています。難が多い人は背中に運がついてくるし、運がいい人は背中に難がついてくる。人生はいいことばかりではありませんから、これは僕なりに考えた方程式ですね。