2011年に「あたりまえ体操」で大ブレイクを果たした、お笑いコンビ・COWCOW(多田健二・善し)。「あたりまえ体操」は日本のみならず、海外でも大人気となった。そんな二人がいま、インドネシアを中心に海外で再び人気を集めている。

“再ブレイク”のきっかけは、「TikTok(ティックトック)」にアップした動画がバズったことだという。現在フォロワー数120万人を超えるCOWCOWはなぜTikTokを始めて、どのようにしてバズったのか。二人に詳しく話を聞いた。(全2回の1回目/2回目に続く

左からCOWCOWの多田健二さん、善しさん ©平松市聖/文藝春秋

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「佐々木くん」のおかげで「あたりまえ体操」がインドネシアで大ヒット

――初めて「あたりまえ体操」のインドネシア版を作ったのはいつ頃なんでしょうか?

多田 2014年頃です。吉本(興業)の「アジア住みますプロジェクト」の一環で、「インドネシア語バージョンのあたりまえ体操をインドネシアの方に見てもらって、笑いを届けたい」と社員さんにお願いされたのがきっかけです。

善し その社員さんが「佐々木くん」という名前だったんですけど、劇場の楽屋にいきなり来て「あたりまえ体操、インドネシア語に訳していいですか?」と言ってきて。僕らも軽い気持ちで「いいよ、いいよ」って伝えたんですよね。正直その時はインドネシアのことを、アジアの国くらいにしかわかっていませんでした。

多田 そのあと僕らのほうで「海外に通じそうなのは、これとこれちゃうかな?」とピックアップして、それを佐々木くんが勝手にインドネシア語に訳して、動画も作って、現地に持っていったという感じですね。

 

――それがきっかけで「あたりまえ体操」がインドネシアで大人気に。

多田 ほんまに佐々木くんのおかげです。彼が、“インドネシアの桑田佳祐”と呼ばれているミュージシャンにインドネシア語のあたりまえ体操を見せたんですよ。その時、その方に「これ、すごくいいね」と言っていただいて。

 そしたら佐々木くんが「いいと思うなら、この動画をツイッターでリツイートしてください!」ってグイグイいったんですよね。そのミュージシャンも「オッケー」みたいな感じでリツイートしてくれて、そこから一気にあたりまえ体操がインドネシアで広まったんです。ジャスティン・ビーバーがピコ太郎さんの動画をシェアした時のようなイメージで。