あと、法律の本って簡単に読めないので、スラスラと読めるようになりたいなと思ったのもきっかけのひとつですね。
ーー簡単に読めないのは、用語が専門的すぎるということでしょうか。
さくら というのもありますし、法律をどう解釈するのかが難しいんです。「こういった解釈が、どうやって派生していったのだろうか」とか。だからこそ、判例を読んだり、参考書を読んだりしないといけないんですけどね。
そういった勉強の仕方すらわからなかったので、「一回きちんと学ぶべきかな」って思って。
一瞬公務員を目指していた
ーー大学では、どういった法律を学んだのでしょう。
さくら 行政法と民法です。行政法はまったく知らない領域だったので、ちょっとかじってみようと学んでみたら「おっ、こんなことあるんだ。でも、難しいな」と、かえって燃えてきて。
民法は「ついていきたいな」と思える素敵な先生がいらっしゃって。まず、人として面白くて、民法にまつわる物事の本質をすごく楽しそうに話すんです。その先生のおかげで、めいっぱい勉強できましたね。
ーー事務所解散の頃に就職を考えていたとのことですが、実際に勤め先を探していたのですか。
さくら 一瞬ですけど、公務員を目指してみようかなと。それと勉強が好きなので、「どこか他の大学を受験してみようかな」とか「大学院に進もうかな」とかも考えました。
取手市のPR大使を務め、町がどんどん好きに
ーー取手市に移って3年になりますが、住環境には満足ですか?
さくら ずっとマンション暮らしだったので、ここに移ってからはじめてご近所付き合いというものを体験して。お菓子を持ってご挨拶にうかがったら、お返しに育てているキンカンやタケノコをいただいたんです。それがきっかけで、キンカンの甘露煮とか作るようになったり、ぬかでタケノコのアク抜きをするなんてことを知ったりして。そういったことをご近所さんに教わりながら、交流させてもらっているんですよ。
それと取手市のPR大使も務めさせてもらっていて、先日もイベントに参加させてもらって。そこでまた、地元の方々と知り合う機会が増えてきて。この町がどんどん好きになっています。
ーー今後、大学院進学の可能性はあるのでしょうか。神田の日大に通いやすい環境に住んでいるのならば、ありえるのかなと。
さくら 昨年、林真理子さんが日大の理事長になられたのでご挨拶にうかがったんです。そのときに林さんから「もう一度、大学院を目指してみたら?」とアドバイスをいただいて。今後の選択肢のひとつにはなっていますね。
撮影=三宅史郎/文藝春秋
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