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「小中高と、学費は自分で払ってました」北海道から浅草に転校、修学旅行先で騒がれた…さくらまや(24)が語る、天才演歌歌手になるまで

さくらまやインタビュー#2

2023/05/27

genre : エンタメ, 芸能

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 2008年、“史上最年少の演歌歌手”として10歳でデビューシングル「大漁まつり」を放った、さくらまや(24)。

 バイオリン少女だった幼少期、演歌の道に進んだ経緯、“テストは教師との対決”だと学業に打ち込んだ10代の頃などについて、2020年に購入したという茨城県取手市の自宅で話を聞いた。(全2回の2回目/最初から読む)

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姉がきっかけで3歳からバイオリンを習い始める

ーー10歳で演歌歌手としてデビューしましたが、どういった経緯だったのでしょうか。

さくらまや(以下、さくら) 7歳上の姉がずっとバイオリンをやっていたことから、私も3歳頃からバイオリンを習うようになったんです。で、ずっとやっていたんですけど、小学校に上がるすこし前に演歌と出会って惹きつけられて。

 演歌教室に通って、いろいろな大会に出ていたところを事務所にスカウトされて、10歳で「大漁まつり」でデビューしたと。ザッと話すと、こんな感じです。

さくらまやさん ©三宅史郎/文藝春秋

ーーご両親もなにか楽器を弾くような家庭だったのですか。

さくら いえ、姉がなにかのきっかけでバイオリンをやりたいと言い出して、私も教室についていって、姉が弾くのを眺めていたんですね。そこの先生から「バイオリニストになる人は、3歳ぐらいから始めるんだよ」と言われたそうで、親も私にやらせてみようと思ったらしくて。

 両親としても憧れがあったんじゃないですかね。姉妹でバイオリンをやっている、みたいな。姉がバイオリンを始めるにあたっていろんな機材や教材を買っていたので、それを妹にも使わせなきゃもったいないと思っていたんだと思います。

お琴やハープなど、習い事は音楽系が多かった

ーーさくらさん自身としては、あくまで習い事としてバイオリンをやっていたと。

さくら 習っていたのは3歳から小学校前までの話ですから、さすがに「バイオリニストを目指す!」とはならなかったです。夢を追うという形じゃなく、あくまでお稽古として習っていたんじゃないですかね。

©三宅史郎/文藝春秋

 とにかく私はヤンチャな子供で、あっち行ったりこっち行ったりして親がヘトヘトになってしまっていたそうで。なので、暇な時間を作らせない目的もあったようですけど、バイオリン以外にもいろいろと習い事をさせてもらっていましたね。

 バイオリンと並行してピアノもやっていましたし、小学校に入ってからは、お琴とかハープもやらせてもらったりとか。

 そろばんも日本舞踊もやらせてもらいましたけど、音楽系が多かったですね。日本舞踊は「踊りの才能はない」って言われました(笑)。実際、いまだにダンスは苦戦しています。

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