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「小中高と、学費は自分で払ってました」北海道から浅草に転校、修学旅行先で騒がれた…さくらまや(24)が語る、天才演歌歌手になるまで

さくらまやインタビュー#2

2023/05/27

genre : エンタメ, 芸能

note

ーー小学校の学級会などで歌を披露したりは。

さくら 学校で目立ちたい子供ではなかったので、小学校、中学校、高校と、あんまり歌を聞かせることはなかったですね。

親から「ほんとにやる気なの?」と

ーー「いろいろな大会にも出るようにもなって」とのことですが、そうしたなかで事務所にスカウトされたわけですね。

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さくら そうです。なにかの大会に出ていたところを見てくれて、連絡をいただいたんです。10歳になったくらいに声をかけてもらって、10歳の後半でデビューしました。

 事務所からの連絡を受けて、親と教室の先生が「どうしようか?」と話し合いをしていて、私はよくわかってもいないのに「ふんふん」と聞いていました(笑)。

 そこからトントン拍子でデビューが決まっていきましたね。

ーーご両親からデビューの意思確認みたいなものは?

さくら ありました。「ほんとにやる気なの? うまくいくかわからないし、こっち(北海道)にいたほうがいいんじゃないの?」とは聞かれました。子供なんてキラキラした世界に惹きつけられちゃうから「やりたい」っていいましたけどね。

北海道から浅草の公立小学校に転校

ーー「こっちにいたほうがいいんじゃないの?」と聞かれたとのことですが、デビューの条件として住んでいた帯広から東京に出てくるように言われていたのですか。

さくら デビューしてすこし経ってから東京に出ました。やっぱり、イベントやツアーに出ている間はホテル暮らしになってしまいますし。東京でテレビの収録があったりしたら、北海道だと行き来が大変ですから。そういうなかで学業もおろそかにならないようにするのなら、東京に移って、東京の学校に通いながら活動したほうがいいのでは、という話になりまして。

 それでもデビューして1年くらいは、北海道からの通いで頑張っていましたね。金曜や土曜のお昼に学校が終わったら飛行機に乗って仕事に行って、月曜日になる前に帰ってくるんですけど、なかなか大変で。私としては時間的にもったいなくて、事務所のほうも経費の面でもかさんでいただろうし。

ーー移ったのは、東京のどのあたりでしょうか。

さくら 事務所のあった浅草です。事務所が借りてくれたマンションが浅草で、そこからいちばん近い公立の小学校に通いました。小4くらいのときに移ったんですよね。

ーー転校は緊張しませんでしたか。ただの転校生とは違うじゃないですか。

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