違法薬物を持ち込んだ金髪坊主“GOD”の実態
事件が報道される前、5月10日には大麻所持で起訴された内山直樹被告(38)の初公判が開かれていた。内山被告は徳永容疑者とともに、「大麻をキッズたちに渡していたツートップだった」(同前)。
法廷での内山容疑者は、紺のしわが寄ったスーツで黒髪短髪。裁判官を前にし大人しい様子だった。しかしトー横にいる時はまるで違っていたようだ。別の歌舞伎町関係者が語る。
「2年前くらいからトー横にいるヤツです。由来はわかりませんが、『GOD』を自称し、皆からもそう呼ばれていました。いつも野球のユニフォームを着てドンキのサンダルを履いている、金髪の坊主頭でした。よくホームレスと喧嘩して手を出すような粗暴な男で、寝泊まりしていた歌舞伎町のネットカフェも出禁になり、夏にはトー横広場で段ボールを敷いて寝ていましたよ」
内山被告の取り巻きたちは、万引きで捕まるなどして、ハウルがとりまとめていた卍会を出禁になったキッズたちだったという。
「トー横の隅でキッズに大麻を吸わせてた」
「つまりキッズのなかでも特にヤンチャなはみ出し者たちです。トー横の端っこの方で、そういうキッズに内山が大麻を吸わせているのを見たことがあります。逮捕後はさすがにトー横に姿を見せることはなくなりました。徳永とGODが消えれば少しはトー横の大麻ブームも鎮静化しないかと期待しているのですが……」
初公判の検察側の冒頭陳述によると、内山被告は静岡県内の高校を卒業後、建設会社で働くなどしていたが、犯行当時は無職。一緒に住んでいた母親の介護などから、布団から起き上がることもできないうつ病になり、気分をやわらげようと27歳から大麻を吸い始めた“ベテラン中毒者”だったようだ。
「普通の中学生なら、徳永容疑者や内山被告のようなクスリにまみれた大人と簡単に知り合うことはないでしょう。そうした大人と簡単につながってしまう場がトー横なのです」(同前)
キッズたちの周りからクスリの影響が消えていくのを願うばかりだ。
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