メンコンにハマる女性の客層についても、完全に“狙い打ち”であるという。
「20歳前後くらいのお客さんが多いかな。店に来る女の子は“地雷系”が多いから、必然的にキャストもウルフカットとか化粧がっつりの、地雷系ファッションの男性が多いですよ」
地雷系とは黒やピンクを基調とした服装に身を包んだ若者を指し、メンタルが不安定な“メンヘラっぽさ”が特徴である。地雷系の女性たちは店の男性キャストに“メンケア”(メンタルケア)を求めるという。Twitterでも「メンケアの自信あるよって人DM遠慮なくしてください」「メンケアできるメンコンの担当ください」といったツイートが散見される。
そんなメンコンにはまって推しに貢ぐために売春していた女性の実態については、こんな証言がある。
「私の友人は20歳を超えているので風俗店という選択肢もあったんですが『店だと時間が固定だけど、立ちんぼなら客も選べるし“テク”さえあれば30分で終わって割がいい。同じ時間で倍稼げる』と言っていました」
メンコンはホストクラブよりも銀行のウケがいい?
さらにメンコン急増のあまり語られていない背景として、開業ハードルの低さもあるという。
「メンコンはホストクラブと違って内装にかかるお金も安いし、あと飲食店で登録を出すことで銀行の融資が受けやすいとかそんな理由もあるみたいです」(前出・メンコンの元キャスト男性)
大手銀行で飲食店などへの融資を担当する男性は、次のように話す。
「一般論として、やはり飲食店の方が風俗店よりも融資のハードルは低いです。それはどの銀行でも一緒でしょう。貸す側も事業の公共性を見ていますし、そもそも風俗営業だとお金の流れが不明瞭なところも多く、そうなると融資は厳しい。『飲食店』ということでお金を借りた方が金利も低くなりやすいですしね」