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40万円のシャンパンを買わせ「払わなければ実家に行く」と脅したキャストも
しかし実際は、2023年だけでも、多くのメンコンが警察沙汰になっているという実態もある。
2月には、飲食店の営業許可しか受けていないにもかかわらず、客と同席して談笑したり酒を提供したりする接待行為をしたとして、歌舞伎町の店の経営者と店長が風営法違反容疑で逮捕。
4月には、SNSで知り合った16歳の女子高校生を未成年と知りながら深夜に入店させたとして、歌舞伎町の別のメンコンの店長と男性キャストが風営法違反の疑いで摘発されている。キャストは、1本40万円に設定したシャンパンを買わせ、「支払わなければ実家に行く」などと脅し、女子高校生に25万円ほどを支払わせたという。
このほか、メンコンで働く男性が、未成年に対してわいせつな行為をしたとして、東京都青少年健全育成条例違反の疑いで逮捕される事案も発生している。
「女性にとっても、ホストクラブよりメンコンの方が入りやすいんですよね。それは働く方も一緒で、普通の大学生がバイト感覚でゆるく働くこともできる。win-winなんですよ(笑)。だからメンコンが増えるのは当然だと思いますね」(前出・メンコンの元キャスト男性)
作り込んだ世界観の中で非日常を味わわせてくれるリーズナブルな店舗も確かに存在するが、「推し活」にのめり込む未成年に付けこんで高額な請求をふっかける店舗があるのも事実。警視庁は未成年がパパ活や援助交際による犯罪に巻き込まれないよう注意を呼び掛けている。