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一つが「児童虐待防止法の改正」だ。現在の児童虐待防止法では、「保護者」による18歳未満の児童に行う暴行・わいせつ行為などを「児童虐待」と定義しているが、「保護者」は親権を持つ親に限定されている。橋田氏は、この状態では「子どもたちを守るのには十分ではない」と言う。
「私の個人的な印象かもしれませんが、性的虐待に関しては、親以外からの方が多いのではと感じています。今、提案されている案では、その対象が第三者に広がります。例えば部活動や塾など子どもたちを育てる場での地位に基づく影響力を持っている人物も対象になります。エンターテイメントの世界でも、芸能事務所の幹部らも対象になるという議論がなされています」(橋田氏)
その上で、こう提案するのだった。
「法改正議論のもう1つのポイントは、経済的、社会的地位に基づく影響力のある、第三者による性暴力やわいせつ行為が行われている場面を見聞きした場合、その見聞きした人による警察への通報が、法的に義務化されるということです。
例えば芸能事務所で児童に対する性的虐待が行われていた場合、社員やマネージャーなど、近くにいる大人が通告することが義務化されるのです。見て見ぬふりを止めることが、さらなる被害の抑止に繋がると思っています。さらには、加害者のブレーキにもなって、新たな加害者を生まないことにも繋がると思います」(同前)
元ジュニア被害者の声を集めて、ジャニーズへ届ける
二つ目のビジョンが「ジャニーズ事務所との懸け橋になること」。