野球は数字や記録が最も注目されるスポーツの一つだが、これほど不名誉な“最多記録”はないだろう――。
「プロ野球史上最多逮捕記録保持者、宮本武文です」
カメラの前で自嘲気味にこう語るのは元読売巨人軍の投手、宮本武文(32)だ。この動画配信時に、すでに5回の逮捕歴を誇っていた宮本は、その回数を一種の売り文句のようにしているようだった。
被害額7100万円相当の窃盗事件に関与し、不名誉な記録を塗り替える
そんな宮本だが動画の中では過去の逮捕について反省の言葉を述べていたものの、ついに記録を塗り替えてしまった。先日、和歌山市内で起きた窃盗事件に関与していたとして、6回目の逮捕となったのだ。
事件は今年2月25日の夜に起こっている。社会部記者が解説する。
「被害にあったのは和歌山市の男性会社員です。帰宅した男性が荒らされた自宅を見て警察に通報しました。警察は防犯カメラなどの捜査から宮本容疑者ら6人が事件に関与したとみて逮捕しました。盗まれたのは現金や貴金属などで、被害額は7100万円相当にのぼります」
逮捕された6人のなかには指定暴力団山口組系の構成員も含まれており、元プロ野球選手が反社会勢力と一緒に及んだ悪質な犯行として非難の声があがっている。宮本とは現役時代にどのような選手だったのか。スポーツ紙記者が語る。
「宮本は2008年に読売巨人軍にドラフト2位指名で入団。契約金は6000万円と発表されました。二軍で登板の機会を得るものの、成績が振るわずに2012年に退団しています。入団同期には2015年に野球賭博問題で話題になった笠原将生元投手がいます。もっとも、賭博が問題になった時には宮本は退団していたので、本人は関与を否定しています」