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なぜ巨人では“怪盗紳士”が続出してしまうのか…

「実は、ロッカールームの物が無くなるのは球界によくある話です。みっともない話なのであまり公にはならないものの、さすがに転売した柿澤のような悪質なケースは表面化してしまいます」

 実際、前述の笠原のYouTubeでも、ロッカールームで時計を盗まれたエピソードが紹介されている。それによると、基本的にロッカーにはカギがかかっておらず、盗もうと思えば犯行のチャンスはいくらでもある環境なのだという。

楽天からトレードで移籍した柿澤貴裕内野手(左)と、入団会見に同席した高橋由伸監督 ©️共同通信社

「巨人は笠原の野球賭博事件以降、選手に対する指導は厳しくなっています。髪型や服装といった基本的な所からチェックしているようです。ですから、巨人のガバナンスが特別緩い訳ではない。しかし、悪質性に程度の差はありながらも、こうも窃盗犯が続いてしまうのは、巨人のイメージを損ないかねません」(スポーツ紙ライター)

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 宮本は巨人を退団して10年以上が経過している。すでに球団とは関係の無い人物であることは明白だが、いやおうなしに彼の“元プロ野球選手”という肩書は注目を集めてしまう。一度その肩書を背負ったならば、それが持つ社会的影響も自覚しなければならないだろう。

新人合同自主トレーニングで、キャッチボールをする巨人の宮本武文投手 ©️共同通信社

 宮本自らも肩書の大きさを自覚していたようだ。自身のYouTubeチャンネルで最初に投稿した動画の冒頭で、過去の逮捕に関してこう反省の言葉を述べていた。

「元プロ野球選手史上最多逮捕という不名誉なことになってしまって、周りの今まで支えてくれた人、プロ野球ファンの方々に多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを大変申し訳なく思っていることを配信したく動画を撮らせていただいています」

自身のYouTubeで反省の弁を述べる宮本

 しかし、この動画が投稿されて僅か7カ月後に、自身の前科に“窃盗”を加えてしまうことになった。球団には「巨人軍たるもの紳士たれ」という創設者の遺訓がある。“怪盗紳士”になってしまっては元も子もない。