日本中が激震した、歌舞伎俳優・市川猿之助(47)の“一家心中騒動”。一家は「死んで生まれ変わろう」と合意し自殺を図ったとされる。警視庁は猿之助の事情聴取を続けているが、“猿之助逮捕”が現実味を帯びてきたという。社会部記者が解説する。
「猿之助は、父親の段四郎さん(76)と母親の延子さん(75)が、猿之助が所持していた向精神薬を飲んで自殺したと供述していますが、司法解剖の結果、検出された成分は“フルニトラゼパム”だったといいます。『サイレース』という商品名で知られ、非常に効果が強く、致死性も高い。海外では持ち込みを禁止している国もあります。
“猿之助逮捕”のカウントダウン
そんな睡眠薬を両親は10錠ほど飲んだようで、2人が意識を失ったあと、猿之助はビニール袋を顔に被せていったそうです。こうした経緯から、警視庁は、両親の自殺行為を手助けしたとして、猿之助を自殺ほう助の疑いで逮捕する方針で捜査を進めています。★ただ、危険性が高いとはいえ10錠では致死量に達しません。そのため当局は、両親が別の薬物も摂取した可能性があるとみています。★時期は未定ですが、容疑が固まり次第、踏み切るでしょう」(*編集部注:6月1日に★の一文を追記)
“猿之助逮捕”のカウントダウンが始まるなか、猿之助が出演していた「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」は5月28日に千秋楽を迎えた。公演終了後には、「若手一同は猿之助兄さんに支えられて今がある。とにかく我々はずっと味方でいようと思っています」と主演の中村隼人が涙ぐむ姿が報じられたほか、梨園関係者の間では猿之助の“再起”を願う声も多かった。だが、期待の灯は消えつつある。テレビ局関係者が声を落としてこう語る。