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クドカンさんに「ファッション童貞野郎」って

―― テレビドラマでは野木亜紀子さんや三谷幸喜さん、宮藤官九郎さんと、錚々たる脚本家の作品に出演されていますね。 

加藤 クドカンさんの『ゆとりですがなにか』はガッツリ当て書きでしたね。最初はなんでこの役が僕なんだろうっていう役だったんですけど、最後のほうに、「ファッション童貞野郎」みたいなあだ名がつけられる設定になっていて、世間が見てる僕の印象をガッツリ書いてくださってるなと。野木さんは『主に泣いてます』ですね。原作愛にあふれた感じで、かつ言葉のテンポが良くて、何と言うんだろう、口当たりがいいセリフで楽しかったですね。

―― 三谷さんはどうですか?

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加藤 『真田丸』も『風雲児たち』も時代劇だったので現代劇の脚本とは違うと思うんですけど、僕に対してこういうイメージがあるのかな、っていうのはすごい伝わってきました。キャスティングしてくださった役を見ると、優しそうで、おっとりとしてるというか、憎めない感じの役でした。

 

―― 時代劇の所作は独特ですが、ダンスで鍛えた動きが役に立ったりはしませんか?

加藤 動きって全て、ダンスに通ずるものがあるのかなとは思います。5歳からやってきたダンスなので、色んなことに結び付けながら考えるのは心掛けるようにしてますね。

―― 演技の中にはそういう動きって重要だと思われます?

加藤 大事ですね。今やってる『ギャングース』っていう作品はホントに“ながら芝居”が多いので、動きも気にしつつセリフもしゃべらないといけない。そういうのもやっぱりダンスやってて良かったなとは思いますね。

外見ですごい得してるなってことは、思いますよ

―― お話を聞いていると、やはり転機の年は2015年~2016年になるんでしょうか?

加藤 そうですね。15年の『今くら』あたりで急にお仕事がコンスタントに来るようになったっていう感じはありますからね。

―― 何が良かったから、仕事が舞い込み始めたんだと思いますか? 

加藤 何だろう……? でも、やっぱりダンスがでかかったのかなとは思いますね。いろんなところに行ってもやっぱりダンスを求められるので。今呼んでいただいてる作品とか、バラエティーじゃないところでも、踊ってほしいって言われて、台本には踊るって書いてないのに踊ったりしてます(笑)。

―― キャラクターについてはどうですか?  

加藤 外見ですごい得してるなってことは、思いますよ。イケメンの子たちっていっぱいいるけど、こういう顔はもう僕しかいないと思いますので。両親に感謝です。

―― 髪型とかってご自身で決めているんですか? 

加藤 『クレイジーハニー』っていう舞台作品に出演させていただいた時に、アーチ形の前髪、キノコヘアみたいな髪型で出たんですけど、それから定着しましたね。

―― 眉毛も絶対剃らない。

加藤 そうですね。眉毛全然剃ってないですね。『あっぱれ』の時からさんまさんにもイジっていただいてた個性、というか武器ですね。だからやっぱり大事ですね。あとは、オネエじゃないのにちょっとオネエっぽいっていうのは、得してるなって思いますね。