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「成田凌くんのお尻がフィニッシュの合図」映画コメンテーター・LiLiCoが“我ながらいいシーン”と気に入っている“濡れ場”とは…

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映画コメンテーター・LiLiCoが教える「本当にセックスシーンが上手い」7人の男性俳優たち#2

2023/06/04
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『王様のブランチ』の映画コメンテーターを務めるLiLiCoさん(52)。自身も多くの映画に出演し、激しいセックスシーンを演じたこともあるLiLiCoさんに、「男性俳優の本気の魅力が伝わるセックスシーン」を厳選してもらった。

 前編で名前が挙がったのは、は妻夫木聡、鈴木亮平、宮沢氷魚、ジェイミー・ドーナンの4人。後編ではどんな人達が登場するのだろうか。

マイケル・ファスベンダー 『シェイム』(2011)

マイケル・ファスベンダー ©時事通信社

 セックス依存の兄と恋愛依存の妹の映画で、主演は『スティーブ・ジョブズ』のジョブズ役や『X-MEN』シリーズのマグニートー役のマイケル・ファスベンダーなんですが、映画の半分くらいは裸で登場します。マイケルは依存症で色んな人とセックスし続けていて、乱交やコールガールとのセックスシーンもありますが、私が衝撃を受けたのはマスターベーションを妹に見られる短いシーンです。

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「とにかくリアル」なマスターべーションシーン

「シェイム」ではマイケル・ファスベンダーがあらゆる性行為を披露している 映画予告PVより

 映画に出てくるマスターベーションって、妙に美化されていたり、逆にコミカルになっていることが多いですよね。でもこの場面のマイケルは、とにかくリアル。セックス以上にプライベートな行為なので恥ずかしさもあるはずなのに、“本気”を感じます。

 洗面所で裸になって鏡を見ながら右手を動かす速さ、ちょっと前かがみな体勢、眉毛がハの字になってしまって全然かっこよくない表情。でもその真剣さから「性依存症の男性にとってのマスターベーション」の重さがひしひしと伝わってきます。一瞬落ち込んだ後の逆ギレも素晴らしいです。