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「OBによる人事介入が行われたとの認識はありません」

 スカイマークに見解を尋ねたところ、3人の人事については認めた上で、主に以下のように回答した。

「佐藤氏、高橋氏、A氏の人事に関し、空港施設株式会社で言われているような国土交通省OBによる人事介入が行われたとの認識はありません。佐藤氏、高橋氏については、洞社長の推薦によるものですが、佐藤氏については当社の会長及び3名の独立社外取締役が説明を受けて独立社外取締役候補者となり、取締役会を経て定時株主総会で審議される予定であり、高橋氏については顧問制度規程という社内手続きを経て就任しています。A氏については現在のシニアアドバイザーの後任として推薦を受け、事務的な面談を行い、入社が内定しているものです」

JAL、ANAに次ぐ国内3位(公式ホームページより)

 国交省大臣官房人事課の担当者は、以下のように回答した。

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「佐藤氏については5月25日に(スカイマークの)プレスリリースが出たのを見て選任を把握した。高橋氏とA氏については就職活動をしたかどうかも把握していない」

 国交省OB の天下りを巡っては、東証プライム上場の「空港施設」(東京都大田区)で、を国交省元事務次官が有力OBの副社長を社長に据えるよう圧力をかけていた問題が発覚したばかり。国交省は当初、「組織的な関与はない」としていたが、実際には、元事務次官や副社長が現役職員と連絡を取り合っていたことが明るみに出た。さらに、国交省はその後、現役職員が一般には公表されていない人事情報を省外のメールアドレス173件に送付していたことも発表している。スカイマークへのOB天下りを巡っても、国交省の関与がなかったのか。説明が求められることになりそうだ。

 現在配信中の「週刊文春 電子版」ではオリジナル記事として、洞氏が社長に就任した経緯、洞氏との約1時間に及ぶ一問一答、スカイマーク関係者の嘆きなどについても詳報している。

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