茨城県笠間市にあるハンバーガーチェーン「マクドナルド」友部店で、店長を務めていたX氏が従業員38人の勤務時間を不正に減らす一方、同店に勤務する自身の妻の勤務時間を実態より増やすなど勤怠を改ざんしていたことが「週刊文春」の取材でわかった。
世界で4万超の店舗数を誇るマクドナルド。日本では2960店舗を展開している。そのうち直営店は861。7割以上がフランチャイズチェーン(FC)店舗だ。“事件”が起こった友部店もFC店舗。運営するのは「アグレッシブスタッフ社」(以下、ア社)で、茨城県内ほぼ全域で25店舗を展開している。従業員の勤怠を改ざんしていた疑いがある友部店の店長X氏はア社の社員だ。
改ざんが明るみに出たのは、今年5月のこと。友部店の従業員に〈未払い給与のお知らせ〉と題された書面が配布されたのだ。そこには、こう綴られていた。
〈2021年9月から2023年4月の期間、一部給与の未払いが発生しておりました〉
未払い額は、少ない人で数十円、多い人で6万円以上。友部店の現役従業員Aさんが語る。
「店長のXが、店舗が開店した21年9月から今年4月末まで1年半にわたり勤怠記録を改ざんし、従業員の勤務時間を不正に減らし続けていたのです」
X氏の不正はそれだけではなかった。
「同じ店で働く妻の勤務時間だけを不正に増やしていました」(同前)