ジャニー喜多川氏の性加害問題に揺れるジャニーズ事務所は5月26日、「コンプライアンス遵守、再発防止策の確実な遂行を含めた経営体制の改善と強化」を目指し、3人の社外取締役が7月1日付で就任予定だと発表した。

 その一人が、今年のWBCで侍ジャパンのヘッドコーチを務めた白井一幸氏(62)である。だが今回、白井氏が北海道日本ハムファイターズのコーチ時代に、チームで原則禁止されていた選手との会食を頻繁に行うなどし、球団内部で問題視されていたことが「週刊文春」の取材でわかった。

ジャニーズ事務所の社外取締役に就任する白井一幸氏 ©共同通信社

指導者経験を生かし、講演活動や企業のマネジメントなども行う白井氏

 香川県出身の白井氏は、駒澤大から1984年にドラフト1位で日ハムに入団。俊足、巧打、堅守を兼ね備え、ゴールデングラブ賞を獲得したこともある。

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 1996年に現役を引退後はコーチに就任し、2014年からは日ハムで栗山英樹政権を支え、2016年には日本一を達成。2017年に退団するが、栗山氏の信頼は厚く、WBCに向け、コーチとして呼ばれたのだった。

WBCでは栗山英樹監督の相談役だった白井氏 ©文藝春秋

 選手時代からヨガや瞑想などメンタルトレーニングを取り入れていた白井氏。

「指導者経験を生かし、講演活動や企業のマネジメントなども精力的に行なっている」(スポーツ紙デスク)

 ジャニーズも白井氏を呼ぶことで〈これまでよりも広く柔軟な視点を養い、改めて社会から信頼される企業になれる〉(5月26日のリリースより)と期待する。