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「感銘を受けたのは、習礼の後の写真撮影のときですね」
「賢所の部屋へご案内したときはものすごく緊張されているご様子でしたが、終わってお車へお帰りになる際にはホッとしたご表情をされていたのが印象に残っています。感銘を受けたのは、習礼の後の写真撮影のときですね。朝から頭も結って装束をお付けになられていたので相当お疲れのはずでしたが、いざ撮影でカメラマンが『頂戴します』と声をかけると、ニコッと実に綺麗な表情をされていました。儀式の段取りも多いですし、肉体的にも精神的にも大変なプレッシャーだったと思いますが、本当にいい写真になっていました」
つつがなく結婚の儀を終えたお2人は、朝見の儀で現在の上皇ご夫妻にお礼を述べると、二重橋前から東宮仮御所まで4.2kmのパレードを行ない、沿道に駆けつけた19万人の民衆から盛大な祝福を受けた。
それから30年――。2001年には愛子さまもお生まれになり、告文で読み上げた通りに仲睦まじく時を過ごされてきた両陛下。結婚25周年の際には文書でお互いへの感謝の気持ちを示されていたが、今年はどんな言葉を寄せられるのだろうか。