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雅子さまは全身イエローのパンタロンスーツ姿で…ご成婚30年の特別展で秘蔵ローブ・デコルテを初公開された深い理由

2023/06/01

genre : ニュース, 社会

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 天皇陛下のご即位5年と、6月9日のご成婚30年を記念した特別展「新しい時代とともにー天皇皇后両陛下の歩み」が日本橋高島屋で行われている。5月30日夜、両陛下と長女・愛子さまは3人で会場を訪れられた。

5月30日、特別展「新しい時代とともに―天皇皇后両陛下の歩み」に足を運ばれ、1993年の結婚パレードで使われたロールスロイス社製オープンカーをご覧になる天皇皇后両陛下と愛子さま[代表撮影] ©時事通信社

 雅子さまと愛子さまは、あじさいのような淡いブルーのスーツをお召しになり、見事なリンクコーデだった。雅子さまのクラッチバッグと愛子さまのインナーのホワイトがどちらもいいアクセントになっている。

初公開のローブ・デコルテとボレロ

 私がこの特別展でとりわけ深い印象をもったのは、初めて公開されたご成婚の儀でのローブ・デコルテとボレロだ。実際に目の当たりにすると、いかにゴージャスなドレスかがよくわかる。雅子さまのイメージにぴったりで、立体的なバラの花びらのフリルによって思い切りよく首周りのボリュームが出て、お顔がぱっと華やかに見えるデザインだ。よく見ると、左右でそのフリルのボリュームのバランスはきめ細やかに調整されているように思った。ローブ・デコルテの上には勲章を着けるため、高さの左右差など、細部までが考慮されていたのかもしれない。「朝見の儀」とその後のパレードで雅子さまがお召しになったこのドレスは森英恵氏のデザイン。当時の心境について、このように回想している。

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「当時の皇太子殿下のご婚儀に際し、雅子さまのローブデコルテをおつくりしたのは光栄なことでした。いずれは皇后陛下になられるお立場の方、私の仕事人生の中でも大きな思い出です。デザイン画を何枚か用意して仮縫いをさせていただきました。出来上がりを気に入って下さり心に残っています。

上衣のえり元にあしらった花びらが風にふわりと揺れた。笑顔の雅子さま ©JMPA

 現役の外交官として活躍されていた方が皇室に入られるという話題で、皇室がにわかに身近に感じられたあの頃。ご成婚パレードの日、上衣のえり元にあしらった花びらが風にふわりと揺れて、雅子さまの笑顔が美しく輝きました。皇太子殿下と爽やかなカップルで、明るい希望を感じました」(「文藝春秋」2019年11月号)