きょう3月1日はラグビー元日本代表の五郎丸歩の誕生日だ。1986(昭和61)年福岡市生まれの32歳。早稲田大学在学中より最後尾を守るフルバックで活躍し、2008(平成20)年、ヤマハ発動機ジュビロに入団。2015年のラグビーW杯イングランド大会では日本代表の副キャプテンに指名され、対南アフリカ戦で歴史的な勝利に導くなどチームを牽引し、ドリームチーム(ベストフィフティーン)にも選ばれた。
W杯で一躍国民的ヒーローとなったが、《地位が固まれば固まるほどリスクを避けて通るようになる》(『週刊現代』2016年3月12日号)との懸念から、翌16年には、オーストラリアのクイーンズランド・レッズの一員として、国際リーグであるスーパーラグビーに挑戦。さらに16~17年シーズンは、フランス1部リーグ「トップ14」の強豪RCトゥーロンでプレイした。約1年半の海外生活を経て昨年(2017年)7月、早大時代の恩師でもある清宮克幸監督に声をかけられ、古巣ヤマハに復帰。17~18年シーズンは、5季ぶりにベストキッカーに選ばれる活躍を見せた。
来年には日本でのW杯開催を控えるが、五郎丸自身はあくまで15年W杯を区切りと考えてきた。昨年、代表復帰について問われた際にも「ヘッドコーチが決めること」と答えている(「SANSPO.COM」2017年11月12日付)。しかし前回W杯直後より、W杯日本大会と20年の東京五輪に向けて《アスリートとしてスポーツ文化醸成の力となりたい。そのために知名度をいかせるなら何でも引き受ける》(『週刊現代』2016年1月2・9日号)と語っていた彼のこと、どんな形であれ力を発揮してくれるに違いない。