卒業文集には「永遠に鳴り続けてほしいです」
しかし徐々に周囲とは距離を置くようになっていったという。
「友達は少なくて、女の子にモテるタイプでもありませんでした。小学校の頃から欠席や遅刻は多くて、中学校に入ってすぐに学校に来なくなって、それきりでした。でもこんな大それた事件を起こすとは……」
取材班は小学校の卒業アルバムと卒業文集を入手した。
文集で「ドラえもんの道具は何が欲しい?」との問いに「どこでもドア」と書き、「魔法が使えるとしたら何に使う?」との問いには、冒頭のように「1回使えたら100回使えるようにする」と書いていた容疑者の男。
作文は「修学旅行の思い出」と題して京都の二条城の廊下について小学生らしい感性を見せている。
“廊下を歩くと「キュッキュ。」と音がしました。多くの観光客でいっぱいの廊下。なかなか前へ進めなかったけど、人が歩くと、廊下がきしんで音がしてびっくりしました。”
このような書き出しで、二条城築城の歴史や、音の鳴る仕組みについて調べて書いた作文。
“「キュッキュ。」と音が鳴る廊下、永遠に鳴り続けてほしいです。京都や奈良には、古い建物がたくさんあります。それを見に、外国からも観光客が来ていることがわかりました。また、家族で二条城へ行きたいと思います。”
男の人生はどこで狂い始めたのだろうか。憧れだった自衛隊への入隊からわずか2カ月あまりの凶行。その詳細の判明が待たれる。
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