<#1(前編)はこちら

「愛の就職祝いに」と東京育ちの同級生・真由美が連れて行ってくれた歌舞伎町のホストクラブ。以降、大手商社に勤めながらホストクラブでも理性的に遊んでいるつもりの愛だったが、久しぶりに再会した真由美が推しの誕生日を派手に祝う様を目の当たりにし、自分でも思いがけないライバル心が湧いてしまう。

 気づけば貯金は底をつき、父親に買ってもらったバッグを歌舞伎町の質屋に持っていきつつ親に金の無心を続ける日々。総額700万円も費やしていたことで目が覚め、脱ホストクラブを誓ったが――

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後編に続く>