「タバコを吸って隣の家の敷地に投げこむ非常識な一家でしたが、お父さんは働いているようだし、お母さんはいつも家にいる。一家で仲良く赤いセダンに乗って出かけることもあるし、家族仲は悪くなさそうでした。かんな(浅沼容疑者)が小学生の頃は、よく同級生の家に勝手にあがり込んでくるような子で、顔もよく覚えています、でもこの3年で一度も帰ってきてないね。『もう娘とは関わりたくない』となぜかお母さんもうんざりしているようでした」
大阪から地元に戻って住み着いたのはネットカフェ
文字通りツケが回って頼れる親族がいなくなったことも影響したのか、逃げるように大阪から静岡に戻ってきた渡辺容疑者は、実家には寄り付かず、沼津駅前のネットカフェで寝泊まりを繰り返すようになったようだ。その店に長期滞在しているネットカフェ民が話す。
「昨年9月ぐらいから、浅沼容疑者と高見容疑者がペア席で寝泊まりするのを見るようになりました。たまに『どうも』ってぐらいの挨拶はしたし、2人とも部屋着でウロウロしていたのは覚えています。普通の明るい若者カップルだと思ってました。浅沼容疑者は全体的にふくよかでしたし、お腹も大きかったんですが、『食べすぎかな』程度で特に違和感も覚えませんでした。もしかしたら遺体で見つかった赤ちゃんを身ごもっていたのかな……」
実家の両親や大阪のホストらに不義理を重ね、居場所を失っていった浅沼容疑者。たどり着いたネットカフェで寝起きするそのすぐそばにいた高見容疑者とは一体どのような関係だったのか。なにより、なぜ2人は海岸で赤ん坊を焼くというおぞましい決断に至ったのか。
県警は遺棄された子供の遺体が2人の子供である可能性も視野に、捜査を進めているという。
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