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自分は家事を一切しないのに「食洗機」購入を許さない…夫の「モラハラ度」を確認できる意外なバロメーター

source : 提携メディア

genre : ニュース, 社会

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朝から晩まで動き続けているため、夫が帰宅する頃にはくたくたです。疲れてソファで横になろうものなら「怠けている」と注意されるため、洗っておいた食器を拭いたり、取り込んだ洗濯物を畳んだり、夫が寝るまで手を動かし続けるのが日々のルーティンでした。

それでもまだ夫婦二人の生活だったから頑張れたんです、とC代さんは振り返ります。子どもが生まれると、産後すぐで体調がままならない時も、夜泣きが続いて睡眠不足の時も、子どもが動き出して目が離せなくなった時も、夫の家事監督は続きました。

疲れ果てたC代さんが、友人から購入して便利だったと聞いた食洗機を買ってほしいと頼むと、夫は火がついたように怒り出しました。「専業主婦のくせに家事を怠けて、お前なんて生きてる意味がない」「必要な家電は全部揃えてやったのに何が不満なんだ」。今までにない剣幕で怒る夫を見て、家電を買ってほしい、家事がつらいとは二度と口にできなくなりました。

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夫におびえて家事をする生活に疑問

ある日、夫の帰宅まであと30分と迫るなか、慌てて棚裏のほこりを掃除していた時、突然子どもの泣き叫ぶ声がしました。目を離したすきに転んで、棚の角に頭をぶつけてしまったのです。

大事には至りませんでしたが、大切な我が子から目を離してまで夫におびえて家事をする生活を疑問に思うようになり、C代さんは誰かに相談しようと決意したのです。

それでも、C代さんの道のりは大変なものでした。事務所に届いた予約メールには「掃除があるので事務所には行けません」と書かれていました。一瞬戸惑いましたが、すぐにこれはモラハラの案件だと察しました。

当初、C代さんは「家から出られないので自分の友人に代理で行ってもらう」と言っていましたが、こういった相談は本人から事情を聞かないとなかなか実態がつかめません。友人を交えて連絡を取り、夫に知られないように外出の段取りを整えて、ようやく対面で相談を受けることができました。