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自分は家事を一切しないのに「食洗機」購入を許さない…夫の「モラハラ度」を確認できる意外なバロメーター

source : 提携メディア

genre : ニュース, 社会

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モラハラ夫はなぜ、食洗機やロボット掃除機などの便利家電を目の敵にするのか。弁護士の堀井亜生さんは「モラハラ夫の顕著な傾向として、家事を全くしないというものがある。彼らは金額や効率ではなく、『妻が時間と手間をかけて家事をすること』そのものに強くこだわっていることが多い」という――。(第3回/全3回)

※本稿は、堀井亜生『モラハラ夫と食洗機 弁護士が教える15の離婚事例と戦い方』(小学館)の一部を再編集したものです。

「家事を完璧にやらないなら家にいる意味がない」

特徴
・家具家電付き戸建てと車を一人で購入
・便器裏までチェックする“家事監督”ぶり
・「掃除があるので家から出られません」?

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漫画=ゆむい 堀井亜生『モラハラ夫と食洗機 弁護士が教える15の離婚事例と戦い方』(小学館)より - 漫画=ゆむい

「堅実!」中古や型落ちで揃えたマイホーム

やり始めたらきりがない家事。特に共働きや子育て中の家庭には、大きな負担となりがちです。時短や効率化を叶える便利家電も多数登場していますが、「手間と時間をかけてこそ」がモラハラ夫の思考であり――。

知人の紹介で夫と知り合ったというC代さん。当時26歳、結婚を意識し始めた頃でした。8歳上の電機メーカーの会社員という大人で堅実そうな雰囲気に、安定した結婚生活を期待して交際に発展。互いに実家暮らしのため、デートは主に週末の昼間。ランチデートで関係を深めていきました。

結婚が決まると、夫はすぐに郊外にある中古の一戸建てを購入。最低限の家具と家電、そして車まで用意してあったそうです。

C代さんは、その手際の良さに感動。どれも中古品や型落ち品で揃えていましたが、そのあたりも堅実さの表れと感じていたそうです。

家事を監視する夫、一日中掃除をし続ける毎日

結婚後まもなくすると、夫はC代さんの家事を監視するようになります。整理整頓されているか、食事をしっかりつくっているか、掃除が行き届いているか。トイレの便器裏から窓枠のほこりまで毎日チェックします。

結婚するまで家事の経験がほとんどなかった彼女は「専業主婦はそこまでやるのが普通なのか」と思い込み、ほぼ一日中、掃除をし続ける日々が始まりました。片付け、掃除、最寄り駅までの車での送迎、買い出し、食事の準備、洗いもの、また掃除……。

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