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“愛好家”は118万人で平均21歳、「破産三姉妹」と呼ばれることも…中国で流行中の「日本風JK制服」の正体

“愛好家”は118万人で平均21歳、「破産三姉妹」と呼ばれることも…中国で流行中の「日本風JK制服」の正体

2023/07/08
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約2000円で上下セットが購入可能なブランドも

 日本のアニメや映像作品、アイドルが好きという回答は36集まり、やはりJK制服と日本のポピュラーカルチャーへの興味関心の相関関係がかなり高いことが窺い知れる。

 一番好きな制服の種類を聞くと、ラブライブ!、ビリギャル、AKB48、マジすか学園、カードキャプターさくら、涼宮ハルヒの消失、君に届け、氷菓、魔法少女まどか☆マギカ、消えた初恋……などといった作品やアイドルグループの名前が挙がり、『天使の恋』の佐々木希や『今日から俺は‼︎』の橋本環奈と、具体的に女優名を挙げるほどに明確な憧れの対象を持つ回答者もいた。

タオバオ店舗のスクリーンショット

 お気に入りのブランドを聞いた結果、最も人気だったのは中牌制服館だ。2012年に黒竜江省で設立されたブランドで、タオバオのJK制服ブランドでも1番の人気を誇る。110元(約2000円)前後でシャツとスカートのセットを購入でき、学生でも躊躇なく買えるほどにリーズナブルだ。ちなみにTシャツ1枚100元だったら高くない、というのが北京の学生の金銭感覚である。

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 原宿発の制服ブランドCONOMiを挙げる者も複数名おり、こちらはひとセット600元からとかなりの高級路線。「はっきりと好きなブランドはない」という回答も多い中、名前が挙がるほどに愛されていることがわかった。

タオバオ店舗のスクリーンショット

 近年、この「JK制服」トレンドは新たな潮流を見せている。