中国オンラインモール、タオバオによると2019年に「JK制服」カテゴリは前年比3.5倍の顧客数の伸びを記録した。この大きな転換点を迎え、2020年春節期間にはこのカテゴリの売上額が累計5億元を突破することとなった。
確かに、筆者がコロナ禍前の2019年夏に上海を訪れた際は、JK制服を街で見かけることはなかった。現在街に溢れるJKたちは、近年、この趣味が一部のコアな層から、大衆に受け入れられるものに変化したことを体現している。
最近ではJK制服を模した子供服や、JK制服をアレンジしたネオ制服といえるような商品も発売され、トレンドはまだまだ現在進行形で発展中だ。
また、日常的に日本風制服を着用する男性はあまり見かけないが、バラエティ番組で出演者がユニホーム的に学ランを着用するなど、“DK制服”のイメージも一般的に受け入れられているように感じる。
平均年齢は21歳…「JK制服」愛好家の実態
今回、JK制服のトレンドを深堀りすべく、81人の中国人にアンケートをとり、実際にJK制服を着ているという中国人44人の話を聞いた。14歳から35歳まで、平均で21歳の愛好家たちだ。初めて制服を着用したのは7歳の時という驚きの回答もありながら、高校生の時にこの趣味を始めている人が多かった。
前述のタオバオの発表を裏付けるように、アンケート回答者の半数が転換期となった2019年以降に初めてJK制服を着用したと回答。9着、10着以上所持していると答えたのは14人、その中でも40着以上所持しているという回答は4人から寄せられた。リピーターが多いと語られるJK制服愛好家だが、想像以上の制服を持っていることがわかった。
着用頻度は年に数回、イベント的に着るという回答と、月1回以上着るという回答が半々で、毎日着用しているという回答者もいた。着用場面はおでかけや通学、写真撮影、ライブ鑑賞など時と場所を選ばないことが多いようだ。