文春オンライン

「タトゥーもクスリも離婚も乗り越えて」酒井法子52歳が再び歩む“シン・のりピー”へのイバラ道《波乱万丈すぎる35年の内実、介護は…》

genre : エンタメ, 芸能

note

 6月28日に放送された「テレ東音楽祭2023夏」(テレビ東京)に女優・歌手の酒井法子(52)が出演。1995年にリリースした代表曲『碧いうさぎ』を歌唱した。

「アイドル時代に一世を風靡した『のりピー語』を歌唱前のトークパートで振り返ると、ネット上では関連ワードが次々とトレンド入り。酒井が同局で音楽番組のステージに立つのは26年ぶりとあって、大きな話題となりました」(テレビ局関係者)

出演舞台の記者会見に和服姿で登場した酒井法子 ©文藝春秋 撮影・石川啓次

 7月4日には、13日からニコニコチャンネルプラスで配信される『酒井法子公式チャンネル のりニコッ!』初回放送に先がけ、記者会見を都内で行った。酒井は報道陣を前に「蒼いうさぎ」を生披露したうえ、「マンモスうれピーので、ニコニコしながら待ってて欲しいピ」と、“のりピー語”を使いこなしチャンネルをアピールしたという。

ADVERTISEMENT

 酒井は中学3年生で参加したオーディション企画でサンミュージックの重鎮に見出されると、1987年2月にアイドル歌手として『男のコになりたい』でデビュー。その直前から長年にわたり酒井の取材を続けているアイドル評論家の中森明夫氏は、当時の印象をこう振り返る。

「酒井さんの笑顔は“本物”。だからファンが異常なまでに熱心」

「デビュー前にインタビューしたとき、一目見て『この子は売れるな』と直感しましたよ。アイドルファンは自分に向けられた笑顔が作り笑いかどうか感覚的にわかってしまうものですが、彼女の笑顔は“本物”なんです。だから酒井さんのファンは異常なまでに熱心で、他のアイドルのファンとは全然違っていた。すごく明るいのに、一瞬どこかに影が見えるのも独特の魅力で、そこには生い立ちも関係しているのだと思います」

 1971年に福岡県で生まれた酒井だが、2歳のときに両親が離婚。酒井は親戚に引き取られたものの、再婚した父親の家と行ったり来たりするなど、複雑な家庭環境で育った。

アイドル時代はイラストレーター、漫画家としても活動 ©時事通信社

 しかし、その不遇な境遇を糧にするように、酒井はスターダムを駆け上がる。デビューから数年後には台湾や中国、香港にも活動の地を広げて絶大な人気を博し、台湾でゴールデンタイムのドラマ主演を務めるなど“アジアのアイドル”へと成長した。

 日本では1993年に出演したドラマ『ひとつ屋根の下』(フジテレビ)が最高視聴率37.8%を記録。続けて1995年に大沢たかおとW主演した『星の金貨』(日本テレビ)もヒットし、同ドラマの主題歌だった『碧いうさぎ』は自身初のミリオンセラーに。同年末にはNHK「紅白歌合戦」への初出場を果たした。

関連記事